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平和な世界・ノジェスティエ。
平和な一日・メマルシーニエリオス18の日。
平和な町、そこは小さな小さなフェテス村というところ。
その村はとても不思議な村で、村全体が高い高い塀に囲まれていて、見えるのはただ青い蒼い空と深い翠の森だけでした。
十八歳になると外の世界に出られるという、小さな小さな法律もありました。
そこに、リズィリーザという銀色の双子と呼ばれる兄弟がいました。
彼らの髪色は、それは美しく輝く銀色だったのでそう呼ばれていたのです。
そして瞳は光輝く黄色の瞳。
兄はイリス、弟はエリスという名前でした。
彼らの小さな頃からの夢は、すでにもうこの世には居ない、母・チェレスシータの故郷、アトラム大陸にある、科学都市・ココルタールメートンを一目見に行くこと。
そして今日、フェテス村では離村式という、村を離れる為には重要な、だけれども世界には小さな小さな行事がありました。
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