「一磨…さん…?」
「…こら。さん、じゃ…ないだろ?」
驚いた君の、やわらかな唇からこぼれ落ちる声。
それが、ぼやけた頭の中に響いて消えていく。
襟元から覗く白い肌。
その甘い香りに吸い寄せられるように、そこに口付けを落とした。
「っあ…一磨…」
煌々と光る天井からの明かりが、君の瞳に反射する。
ふわりと柔らかな髪が、フローリングの上で波を打つ。
「…好きだ…詩季…」
その滑らかな肌に触れた瞬間。
いつもの君の髪の匂いに。
触れる度に深くなる、君の甘い香りに。
俺の中の何かが弾け飛んだ。
「あっ…ダメ、一磨…っ」
唇に、まぶたに、首筋に、肩に。
愛しい君の白い肌に口づけを落とす。
澄んだ君のその声に、名前を呼ばれる、それだけで嬉しくて。
かすかに揺れる体を床に押し付けたまま、もう止まらない。
止める術がない。
「っ…はぁ…んっ…や…」
白い光に照らされて、露わになっていく白い肌。
やわらかな胸の頂に触れると、息をのむ音が聞こえる。
「詩季…キレイだ…」
「あぁっ…一磨…っ」
空を掻いた華奢な細い手が、俺の頭をキュッと抱きしめた。
それがたまらなく、愛しい。
「愛してる…」
ゆっくりと太ももを伝った指先が、あふれる蜜を絡み取る。
「や…ダメ…っ…」
言葉とは反対に、揺れる体。
浮いた腰を引き寄せて、甘い蜜に口づけを。
「ああ!…やぁっ…んんっ」
あふれ出る蜜をすすり取り、隠された小さな蕾をはめば。
ひと際高い声が響いて、背中が弓なりにしなった。