二、拾われた日
唯一人、踞る青年に大きな影が一つ近づいた。
『貴方、見ない顔ね』
「……?」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『ねぇ貴方、何処のポケモン?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『ジョウト地方から来たの?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『カントー地方から来たの?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『ホウエン地方から来たの?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『シンオウ地方から来たの?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『イッシュ地方から来たの?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『……人に捨てられたの?』
「……」
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、労るように青年に問う。
しかし、その言葉が分からない青年には意味がない。
『行くところがないのなら、ついておいで』
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ヘ優しげな声で、優しく青年にそう言った。
やはり、その言葉が分からない青年には意味がない。
暖かそうな毛に覆われたそれ≠ェ姿を消し、青年は焦ったのかそれ≠フ後を追って姿を消した。

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