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やっと四年、俺もこの前14になった、前世で、死んだ年まであと三年。あっという間だ。
年を重ねるに連れ、皆元気なのだろうかと不意にあちらが恋しくなる。どうにもこうにも零崎である限り望郷の想いは捨てられない。兄さんを裏切っていることになるのだろうか。
どのくらいあちらでは月日が経ったのか、俺の扱いはどうなったんだろうか、もしこれが浦島太郎のような展開だったらどうしよう嫌だとか考えてみたり。まだ帰れると思っているのかと声が聞こえそう。想像空想もいいとこだ、傑作なんぞになりえないただの空想、自分でも反吐が出る。

相変わらず身長は伸びてくれやしない、成長期はまだか。

あれから色々な知識を身につけ、定期的に呼吸も行うことができて前よりも強くなった。
これも"覇気"ってやつを最近身につけたからだと思う、コントロールはできないし、今はまだ、使いたい時に纏えるだけ。
悪魔の実ではなく俺が強くなるために目をつけたのは覇気だ。
いくらでも高めようがあるし武器に纏わせて能力を上げることができある意味チートだろ。
でもここではそんなの使えるぜって奴はわんさかいるんだろうな、って考える。
そうすると強い奴はどのくらい強いのか純粋な戦闘に対する興味がわいてきてたまにこの島から出れたら、とか思うも兄貴至上主義な俺にとってはコンマ一秒で絶対無理だと判断した。
本当兄さんラブだし。

そんな兄さんも兄さんで断然リーダーらしさが出てきて人を纏めるのが上手かった。
あれだ、人心掌握に長けているから無意識に覇気を使っているのだろうと思ったりした、読心術ではないもののたまにドキリとすることを言われ必死に誤魔化したことを忘れはしない。
そんなわけで着々と構成された革命軍も今やこの島の海軍と同じくらいの人数になった、存在自体は秘密。

そしてそんな感じである日、


「海賊だーっ、海賊がやって来たぞー!」



些末な出来事と

(波乱の幕開け)(ほら、足音が迫ってきている)





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