だめだってわかってる。
こんな感情を抱くなんて。
おれは教師だぞ。

まぁ…こんだけでもうわかるよな?


そう、おれは教え子に恋してる


教師と生徒の禁断の恋。
なんて響きはドキドキするものだが、所詮ドラマやマンガだけの世界。
現実はそんな甘ーい学園生活なんてものは夢のまた夢。

まぁ、おれが一方的に想ってるだけなんだけどな。


『銀ちゃーん!』


ほら噂をすればなんとかってね。

「うおっ…っていきなり抱きついちゃだめでしょー。」

とか言いながら、内心では鼻の下を伸ばしきるくらいデレているなんて言えない。

「鼻の下伸ばしながら何言ってんだか。」

あっ、バレた。
まぁ顔は正直に反応してしまうというか、ね。

「ていうか、それわかってて抱きついてくるって誘ってるのー?」

『ふふっ、そうかもね。』

冗談ぽく言って大人ぶったのに、彼女の方が何倍も大人っぽく微笑んでやり返してきた。
これじゃどっちが年上かわからない。


「てか、どうしたのいきなり抱きついてきて。」

『なにー?理由がないと銀ちゃんに抱きついちゃだめなの?』

だめじゃありません。
むしろおれはいつでもオッケーなんですけど。
でも、ここは教師という威厳をね保たねば…だよな。

「だめですよー。だって教師と生徒だからな。」

半ば自分に言いきかせるみたいに。

『そんなの関係なくない?』



………全くこの子は。

甘い学園生活が夢ではなくなる日が近いかもしれません。


君と僕でランデブー



-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

企画lovely babyに提出させていただきました*
お題と全く関係ない話になってしまって、ほんとスライディング土下座ですorz

ランデブーは仏語で「会う」「デート」の意らしいです:)