ドノーマル不本意M製造機(gnsn)
2023/01/23 09:07

キツめな美人(M量産機ドノーマル)が後輩(アルハイゼンとカーヴェ)に「この顔はやばい」と思い構い倒したら無事にMになってしまった。

本人ドノーマルなんだけど、顔がキツめ美人でSそう。学者だからそれなりの言い方はするんですけど……。「蹂躙・征服したい系じゃなくて、踏んでもらいたい系が集まったのは不幸中の幸いかな」みたいなことを考えている。強か。
そんな中アルハイゼンとカーヴェに出会い「これは蹂躙・征服したい系の餌食になるのでは?」と危機感を持ち、「才能をそんな形で摘ませるわけには行くまい……」とちょくちょく顔を見に来ていた。
その後はお察し!

キツめ美人、ちょっと変人くらいだとちょうどいいかもしれない。「そうか! 私にその趣味はない!」を笑顔で言うような……。物怖じせずストレートな物言い……、なるほどね、それが段々気持ちよくなってくるわけね……(???)
例:「踏んでほしい? そうか、君もそうなのか……。しかし悪いのだけど、私は人を踏んで興奮しないんだ。君の趣味趣向を否定する気はないけど、本当にやる気がない。気持ちがなくてもちょっとだけでもとかそういうのも一切ない。なぜなら普通に嫌だから! ごめんね、君の期待に応えられなくて……」

一見キツそうな美人だけど、意外と快活かつ豪快でデリカシーは死んでる。発言も性癖もストレート。多分教令院で何かしらの役職についている。声が大きい相手には声が大きくなるけど、内気で気弱な相手には声のボリュームを落とす等の気遣いができる。けどデリカシーはないし言う内容は同じである。
例1:声が大きい相手
「好きでーす! 俺の尻を踏んでくださーい!」
「嫌だ! 私は君のことを特になんとも思ってない!」
例2:声が小さい相手
「あ、あの……、僕、あなたの話を聞くうちに段々……、そういう、性癖に目覚めてしまって……! ビンタ、していただけませんか……!」
「……ふむ、そうか。君はおかしな性癖の扉を開けてしまったんだね、今すぐ閉めたほうが良いと思う。そしてビンタはしない」

Mに迫られてはバッサリ切り捨てるが日常茶飯事なので、教令院ではある種の名物にありつつある。

さて問題のアルハイゼンとカーヴェは?
学生時代からちょっぴり気にかけていた男たち。コソッと「君たち顔が……なんていうか、強そうな美人だからな……。私と同じように踏んでほしいタイプが寄ってくるなら問題ないが、もしも征服したいタイプが寄ってきたら危ないから気をつけるに越したことはない」とか言っていた。教令院に勤めているので当然接触は何度かあるし、M撃退現場も何度かみていた。……ら、いつの間にかあのドストレートデリカシー死亡会話が癖になっていた。困ったね。

そして始まる絶対に諦めないアルハイゼン&カーヴェVS不本意M製造機
「カーヴェ、まさか君がマゾヒズムに目覚めるとはね。私に相談するのではなく、専用の店に行ったほうがいい」
「君に相手をしてほしい」
「え? 嫌だよ。そもそも相手をしてほしい、という言葉だけでは不明瞭だ」
「詳細を言ったら引くかと思って」
「君の性癖カミングアウトで既に引いているから今更だね! だけど、別に聞きたくはないから言わなくていいよ。君の趣味趣向の仔細に興味はない」

「1つ提案がある」
「なに? まともなことなら言ってもいいよ」
「俺の身体は丈夫で安定感がある。そして、人の身体というのは柔らかいものだ。君が俺を椅子として使うというのは、互いに利があると思うのだけど、どうかな」
「まともなことならと言ったんだけどな。アルハイゼン、君は椅子をナメているのか? 人間を椅子にするより、椅子として使われるべく生み出された椅子のほうが座り心地が良い。私に利は1つもないし君を椅子にするのは気持ち悪いから嫌だ」
「人間椅子、という話があるらしい。この話は」
「君を椅子にしないと言ったよアルハイゼン、聞こえてる?」

「この夕暮れの実を見てくれ。どう思う?」
「平均的サイズからすると、小さいね」
「こっちの夕暮れの実は?」
「大きい」
「……よし、ありがとう。この記録は大切に使わせてもらうよ」
「君は気持ち悪いな」
「すまない、今のは録音できていなかった。もう1度頼む」

「マゾヒズムを拗らせた者の中には、「自分が悦ぶことを人にもやってあげよう」という精神のもとサディストのような行動をする者もいるらしいんだ」
「怖い話?」
「それに比べたら、僕やアルハイゼンなんかは無害な方だと思うんだが」
「君は1度無害という言葉の意味を調べ直したほうがいい」


「もう! 怒るよ!」というのが牽制にもならないどころかむしろ求められるのでどうにもしようがない男。アルハイゼンやカーヴェとの付き合いを見るに、人の世話を焼くのは嫌いじゃないと思う。



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