何が起こった?落ち着け、私。そうポッチャマは自分に言い聞かせた。ようやくいつもの冷静さを取り戻した頭で考えてみる。どうやらポッチャマは、何があったか知らないが、急に予定を変更したヨツバのパートナーポケモンになったらしい。……冗談じゃない!
  逃げるには少しでもコンパスが長い方がいい。そう考えて人の姿になった。野生ではポケモンは人の姿になれることを知らないものがほとんどなようだが、ポッチャマは研究所にいたのでその事実を知っていたし、たびたび実験でやらされたこともあった。


 「あ、暴れちゃだ、え…!?」
  ヨツバは目の前の光景を信じられなかった。今まで抱えていたポッチャマが急に暴れだしたかと思ったら人型になったのだ。
 「え、ポケモンって人型になれるの、ってまってえええ!!」
  青い長髪を揺らして走り出したポッチャマをヨツバは追い掛ける。さすがはポケモンと言うべきか、やっと少年言える年頃の外見に似合わずポッチャマは速かった。しかし最初にポッチャマが洞察したとおりヨツバは活発で、……運動神経が尋常でなかった。よって、足の速さも普通でなかったのだ。後にこのポッチャマ自身が猿と評するほどに。 


擬人化の詳細は世界観を読んだってください。
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