コレが主だなんて認めない。絶対に。


 
はじまり、はじまり。
 
  昨日の夜はようやく自分のポケモンがもらえることに興奮して眠れなかった。ついこの前研究所でポケモンを貰って旅立った友人から聞いた話によると、炎、草、水の3つのタイプから選べるらしい。草、水、どちらも捨て難いが、ヨツバは炎が一番好きだった。残念ながら、ヨツバの住む町の近くでは炎タイプのポケモンは見れないが。だから、パートナーは炎タイプとすでに決めていたのだ。決めていた、はずだった。


  「おはよーございます!ヨツバです!炎ポケモンを貰いにきましたー!」
  第一印象は、頭の悪そうな人間だ、だった。言葉はところどころ間伸びしているし、見た目も前髪を全て髪止めかなにかであげていて、後ろ髪はやや歪なポニーテールにしていて、いかにも活発だが不器用なふうだったのだ。顔立ちも理知的とは言えそうにない。なにより、暦の上では春とはいえ、まだまだ上着が必要なこの季節にノースリーブを着ていた。
  (自分で気候にあった衣服も選べないのか。)
こんな人間に自分は使いこなせそうにない。なにより、ヨツバ、とやらは『炎』ポケモンを貰いに来た、と言った。水タイプの自分が選ばれることはない。気位の高いポッチャマはそう確信した、のに。 

  博士はヨツバを笑顔で迎えてくれた。用件は入室と同時にすでに言い終えていたのですぐにポケモンのいる部屋に通される。博士が何か言うより前に、青い色をしたポケモンと目があった。
  

  今まで、炎タイプが好きだから、とか、このあたりでは見れないから、とか色々あった理由が全て吹き飛んだ気がした。
  この子となら何があっても大丈夫だ。この子がいい、この子でなければ駄目だ。直感的にそう思った。だから、
  「博士、あたし、この子がいいです!この子にします!」
 「は?そのポケモンはポッチャマと言って水タイプだぞ?君はさっき炎タイ」 「そんなことどうでもいい!あたしはこの子がいい!」 
 「私は君より遥かに年上だと言うにその口のききかたはないだろう。まぁ、君がどうしてもそのポッチャマがいいと言うなら止めないが」
 「ありがとう博士!じゃあねー!」
 「だからその口のきき方は止めなさいと、ああ、まだポケモン図鑑が」
 「あっ、ありがとうございます博士!じゃあいってきます!」 
 「うむ。立派なトレーナーになるのだぞ」
 「はい!」 


すみません詐偽りました全然SSじゃないです。なにこの長さ。あとナナカマド博士の口調超うろ覚えです。
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