会話文。アンはアンセルの、むーちゃんは紫雲のことです。

雪やこんこ
 
「起きるー!アンちゃんはやく起きるー!「ゲフッ!!」じゃないとユナちゃんアンちゃんに乗っかっちゃうぞー!」
「ちょっ、重い!もうすでに乗っかってるじゃない!脅しになってないわよ!」
「えー、ユナちゃんしーっかり待ったよ、1秒」
「嘘つけ!0.1秒くらいだったでしょーが!ってかそもそも1秒だって一般的に待ったとは言わないわよ!」
「ぶー、ユナちゃん的には1秒は待ったって言うんですー!」
「あー、もうそうよね、あんたはそういう子よね。で?まだ5時半じゃない。どんな理由があってお疲れのこのアンセル様をお起こししたっていうの?」
「ふっふーん、よくぞ訊いてくれました!実は「雪が降ったんですよ」あー!とも兄なんで先に言っちゃうの!?」
「すみません、あなたがアンセルを起こしに行ったっきり戻ってこないものですから、来てみたらちょうどいいタイミングだったのでつい」
「むー、じゃあ今日のお昼ご飯ホットケーキね!メイプルシロップたっぷりかかったやつじゃないと許したげないんだから!」
「で!雪が降ったわけね!?」
「でねでねーっ、雪だるま作ったのー!これからもう1個作るから、アンちゃんもいっしょにやろ!」
「ってことはそうとう積もったわけね……あー雪掻き……やーよ、なんでこの寒い中……ちょっと待ちなさいユナ。それ、どうせ柏あたりは参加してるでしょ」
「ピンポーン!あとむーちゃんもだよ!」
「いいこと思いついたわ。とも、すぐ朝ご飯作って。皆の分ね。あと、ユナ。まだ惰眠むさぼってる奴ら叩き起こしてきなさい。乗っかろうが踏みつけようが構わないわ」
「りょうかーい」
「分かりました」


「さて、皆腹ごしらえはしっかりしたわね?」
「うん!だってとも兄ちゃんのご飯おいしいもんね、ねーウイ?」
「ああ、確かに柏の言うとおり燈さんの料理はおいしい…で、なんなわけ?いつもよりずいぶん早い朝食だったけど」
「窓から外見てみなさい」
「雪が積もってますね」
「そう、こまり、その通り!これからあの雪を使って雪だるまとかまくらを作ってもらうわ!1番立派な雪だるまとかまくらをつくった人には1週間晩御飯を好きなメニューにできる権利をプレゼント。あ、ちなみにチームをくんでも構わないし、うちの敷地内ならどこから雪持って来てもいいわよ。もちろん屋根から落としてもいいわ。でもまずは正面玄関と裏口の周りからとってってね」
「ウイ!おれとチーム組も!」
「いいの?俺は優勝とったら有無を言わさず和食にするけど?」
「うっ、ユナちゃーん!」
「じゃあ、和食好きな私がウイキョウさんと組ませていただきましょうか」
「よろしくお願いします、竜臣さん」
「むーちゃん!ユナちゃんと一緒にチーム組もー!」
「己は1人でやる。助太刀は無用!ただ1人でこの5段雪達磨を完成させることこそ……!」
「もー、かったいんだから!ユナが助けて欲しいの!」
「む、そういうことなら…」
「ユナと柏くんとむーちゃんでー優勝とるぞ、おー!」
「おー!」
「お、おー!」
「タイムリミットは午後4時までよ!よーい、スタート!」

終わり


勝敗はご想像にお任せします。あ、こまりちゃん入れ忘れた。こまりちゃんはウイキョウ・竜臣チームに入りました。燈とアンセルは審判です。ちなみに育て屋はお休み。競争させて雪掻きと屋根の雪下ろしを一気に終わらせてしまおうというアンセルの計略でした。ユナが予想外に出張った。勝手に喋ってくれます。最後のおー!は柏→紫雲の順。台本形式使わないで頑張ってみたけど、会話文のみだとやっぱ辛い。普通の文よりは書きやすかったですが。え?オチですか?ユナがメイプルシロップかけて食べました。
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