男鹿くんの双子の妹・姫川さんとお付き合い中 『え、うそ姫川さんが財閥のおんぞーし?いやいやいや』 「いやホントだって。んですっげー金遣い荒いって有名。なあ男鹿」 「おう。オレは嘘ついてねーぞ」 「だからやめといた方がいいって杳子ちゃん!悪いこと言わないから」 『いやいやいやいや、待って。だって姫川さんファーストフードもコンビニも自販機も、あまつさえ通販まで私に払わせるよ?』 「え」 「おまえソレたかられてんじゃねーか」 「イヤそういう問題じゃなくて。いやそれもたしかに問題だけども!…杳子ちゃん、それってマジ?」 『え?うん。だから姫川さんってお小遣い少ないのかなーって思ってた。なのにホイホイ買い物するから最近躾けてるとこ』 「……姫川先輩、あんがい本気なのかもな」 「なんだよ古市。どういうコトだ?」 ◇ 「男鹿は心配じゃねぇのかよ、姫川先輩いつも周りに女の人はべらせてるし…」 「そーなのか?」 「知らないのかよ!」 「む……だとしても、問題なくね?」 「イヤあるだろ…。杳子ちゃん泣かされるぞ?」 「姫川にか?」 「…あ。そーいや男鹿でも泣かせられなかったんだったな。拉致されて縛られても普通に睡眠時間にあててるし」 「だろ?姫川に泣かされる前にオレがぜってー泣かす」 |