(111120)

男鹿くんの双子の妹が姫川さんとお付き合いをはじめました。


凾ゥえりみちにて。



「つかオマエいい加減オレのこと名前で呼べよ。前から言ってんだろ」

『え、だから嫌ですって前から』

「なんでだよ」

『だってたつとカブるじゃないですか。ややこしくて仕方ない』

「はァ?別にカブらせなくてもオレにはヤつけりゃいいだろうが」

『あー…そっか、そういう手もありましたね』

「ったく。ほら、呼んでみろ」

『でもやっぱりヤーです』

「テメェ…」

『いーじゃないですか、呼び方なんてどうだって。苗字でも名前でも、呼んでるのは私のいちばん大好きなひとであることに変わりはないんですから』

「……チッ、ごまかされたと思うなよ」

『なにその捨て台詞かわいい』

「うるせぇ!…ほら、帰んぞ杳子」

『はーい。姫川さんってば今日も手冷たいですね』

「うるせーよ。テメェが無駄に熱ィんだろ」




喧嘩腰にほのぼのと。


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