ふるいち→ふるーち→フルーチェ。矛盾してないですね。




『たかちゃんたかちゃん!おかあさんがこれ作っていいって!』

「ほんと!?やったぁ作ろー!」

『うん!えーと、まずはボウル、大きめスプーン、けいりょうカップ、あと、取り分けるカップ!』

「待って待って、たしかめるから。ボウル、大きめスプーン、けいりょうカップ、取り分けカップ!おっけー!」

『おっけー!じゃあフルーチェのもといれるね』

「気をつけろよー?」

『だいじょーぶ!じゃあたかちゃんミルク担当ね!』

「よっしまかせろ!にひゃく…あっ」

『あっ』

「ど、どうしよ。200超えちゃった」

『だいじょーぶ。超えちゃったぶんコップに移して飲んじゃお』

「!そーだな。そーっとそーっと…」


「パパ!カメラカメラ!」

「ちょっ、さすがにムービーとカメラ同時は無理だから!」





『あ。ねえ貴ちゃん、いいもの見つけちゃった』

「フルーチェ?懐かしいな」

『お母さ〜ん、このフルーチェ作ってもいい?』

「いいわよー」

『やった!貴ちゃん一緒に作ろー』

「うん!ボウル、スプーン、計量カップ、取り分けるカップはこれでいい?」

『おっけ。じゃあフルーチェのもと入れるね』

「こぼすなよ〜」

『こぼさないよ、入れるだけなんだから。…ほら大丈夫だった』

「よし。じゃあ牛乳いれるぞ」

『こぼさないようにね〜』

「こぼさないって」

『200超えるのもダメだよ?』

「杳子懐かしいこと覚えてるよな〜。あのとき結局こぼしちゃったんだっけ?」

『そうそう。コップに移そうと思ったら手がすべっちゃって、計量カップもコップも床に』

「あのときは不器用だったよなー。杳子は今も料理できないけど」

『フルーチェは一人で作れるよ』

「誰だって作れるわ。高校生にもなってフルーチェ作れない方がおかしいからな」

『まあまあ。貴ちゃん、カップ広げて』

「ん。何かトッピングする?」



小さなころからずっと一緒。

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