剞ケ石矢魔からの帰り道にて なにも言わずに兄のポケットのなかに手つっこむ妹と、同じポケットの中に手いれて当たり前のように握る兄。 『晩ごはん何だろうね〜』 「何だろうな〜。腹へってきた」 『今日お昼からずっとバタバタだったもんね。晩ごはんまで持ちそ?』 「んー、コンビニで肉まんでも買うか?」 『この時間だし、半分コなら』 「よし。男鹿は?」 「ピザまん」 「ん。じゃあ買ってくるけど、山村くんたちはどうする?」 「っえ?あ、だ、大丈夫です!」 〜古市双子はコンビニへ〜 「あ、アニキ…?」 「む?なんだよ」 「いや、あれ…」 「びいっくりしたあー。きょうだいなのに付き合ってるみたい!」 「だよなー…手つないだり、傍から見てたら恋人同士にしか見えないですよ」 「ああ、アイツらな。いつものことだ」 「あっつっ!ほら、杳子」 『ありがと。手だいじょうぶ?』 「大丈夫。ん!んまー!!」 『ん!おいしー!』 「(でもやっぱり双子なんだな…同じ顔してる)」 |