(111115)


男鹿くんの双子の妹と姫川さん。某倉庫にて。



「…オイ、誰か睡眠薬でも飲ませたのか?」

「いいえ姫川さん」

「にしちゃあ随分グッスリじゃねえか。気絶じゃねえみてーだし」

「はい。縛りはじめたころにはもうこのとおり…」

「チッ。オイ女!なに平然と寝てやがる!」

『ん…いいじゃない、こーして大人しく指定された場所に居てあげてるんですから』

「男鹿妹ォ…どうやら状況を分かってねぇみてーだなァ(バチバチ)」

『うん、ごめんなさい、本気で眠たい…やっぱり徹夜でゲームはダメだね…おやすみなさ〜い』

「おやすみなさいじゃねぇ!……オイ、こいつ本気で寝やがったぞ…」





「なんだよ姫川」

「おう、おせーぞ。さっさとコレ連れ帰ってくれ」

「あ?なんで杳子がこんなとこで寝てんだ」

「俺が聞きてーよ。おい妹、兄ちゃん来たぞ起きろ」





『ん…たつ、お腹すいた。晩御飯なに?』

「さあな。帰ったら分かるだろ」

『一応コロッケリクエストしといたけど』

「でかした」

「ダ!」

『まあいつもしてるんだけどねえ。ま、帰りますか。ではまた、えええと、……まあいっか知らなくても』

「姫川だ。覚えとけ杳子」

『え?あ、はーい』





『あれ、そういや名乗った覚えないのになあ』

「つかオマエ捕まるの何回目だよ」

『今回のひとは多分初めてだよ。なんだっけ、名前忘れちゃった』

「む、俺も思いだせねえわ」

『まあいっか〜。帰ろ帰ろ、お腹すいたし咽かわいた!』





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