・一卵性
・聖石矢魔生徒
・ノットツンデレ、思ったことはズバズバ言う困った人
・多才


剞カ徒会室にて


『わたしが出馬先輩の後任に?ありがたいお話ですがお断りします、恐怖政治する側にはなりたくないので』

「相変わらず歯に衣着せへん物言いするなあ。別に聖石矢魔の支配者になれ言うてるワケやないんやで?嫌なら副会長でも、書記長でもええ」

『それでも私の考えは変わりません。失礼していいですか?』

「待ちなさい。出馬くん、ちょっと話していいかしら」

「ええで。静さん珍しいな」

「ちょっと言いたくなってね」

『さっきからピリピリしてましたもんね』

「邦枝さん、いいかしら。あなたが生徒会に入りたくないのなら、私たちに強制する権利はないわ。でもね、私たちがいなくなった聖石矢魔には、あなたみたいなトップが必要なの」

「そうそう、一切遠慮せえへん完全なる困ったちゃんやのにそれを覆すほど高い統率能力を持ってるキミみたいな子がな」

『え、もしかして馬鹿にしてます?怒りますよ』

「褒めてるのよ。まああなたが生徒会長に就く際には、その性格をカバーしてくれる副生徒会長が必要だけれどね」

『やっぱり馬鹿にしてますよね?』



剞カ徒会室前にて


『はあ、つかれた…』

「あら?杳子じゃない。どうしたの生徒会室なんて」

『葵…ホント六騎聖潰してくれない?組織制度じゃなくて個人をさ』

「なに物騒なコト言ってるの。どうしたの、何か言われた?」

『別に話すことでもないし、いいよ。それより葵こそどうしたの。生徒会長に用事?』

「うん。代表で呼ばれたんだけど、もう一人がどこか行っちゃってね」

『もう一人って葵の惚れてる男鹿ってやつ?』

「はぇっ?えっ、あ、ちがうわよ!いや違わな…いや違うわ!!男鹿なのは違わないけど、惚れてるってのは、その、」

『へー、青春だねえ。でも生徒会室入るならちょっと時間置いた方がいいかも』

「え?どうして?」

『ちょっと怒らせてきたから』

「ちょっ!あなたまた!?一考せずに物言う癖直しなさいって言ったでしょ?」

『いやーだって二人とも私を困ったちゃん扱いするもんだから』

「困ったちゃん…正しいわね」

『葵まで言う…』



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