(120708)

姫川さんと同級生

剄Z門にて




『よいせっ、このへんかな…』

「オイ、また何を始めるつもりだ?パンダでも飼うのか」

『あ、姫川おはよー。ねえねえ、笹この辺でいいかな?』

「よくねーよ。つかどこから持ってきた笹なんて」

『仲良くなった猟師のおじさんからもらった!』

「オマエはホント誰とでも仲良くなるよな…。で、笹飾ってどうすんだ」

『どうすんだって姫川。今日は7月7日だよ』

「7月7日?…あ、七夕か」

『ごめいさつ!短冊も用意してあるから後で姫川も書いてね』

「書くか。つーか学校に飾ってもマトモに書くヤツいねえだろ」

『いないかもしれないけど集める価値は無くないよ。ちょうど晴れてるから織姫彦星カップルも会えるし!』

「午後から雨って言ってたぞ」

『え!?』

「天気予報見てねーのかよ。確率70%だとよ」

『…あ、なんだまだ30%あるじゃん。びっくりさせないでよね織姫天の川』

「誰が織姫天の川だ。つか降らなくても曇りだから、どっちにしろ会えねえよ」

『うそ…!………ま、いっか伝説ではカササギがフォローしてくれるらしいし』

「立ち直り早えな」

『プラス思考だけが私の取り柄だからね!うんせっ』

「……ほら、貸せ」

『あ』

「この辺でいいんだな?括るぞ」

『うん!ありがとー姫川』



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