(120513)


郵便配達員古市




「こんばんはー」

『こんばんは〜。おつかれさまです、寒いなか』

「…ほんとに」

『ふふ。いつもありがとうございます』

「あはは、こちらこそ。えーと、代引ですね。六千「古市?」

「え。男鹿!!??おま、なんで」

『あれ、お知り合い?』

「おー、まあな」

『へえ、辰巳くんにもお友達いたんだねー』

「てめっ」

『ふふ、でも配達員サンがとか、すごい偶然ですね』

「で、ですね…つか、男鹿…?おまえまさかこんな可愛い子と」

「あ?(彼女の顔じっと見て)……別に可愛くねーいでででっ」

『ええっと、先に小銭と、あと六せ「痛えっつってんだろ!つねんなこの猫被り女!」

「イヤ今のはお前が悪い。つか間違ってる。彼女は可愛いし、なにより!こんなに温かく配達員を出迎えてくれる女の子はそうそういるもんじゃねーぞ!」

『配達員さんそれは言い過ぎですよ、これくらいのことは誰だってやってます』

「いいえ!無いです。実際に配達員してるオレが言うんですから間違いありません。あなたはこの乾いた世界のオアシス……まさに女神です!」


『……。辰巳くん、なんか恥ずかしいんだけど…ともだち?』

「…おー、まあな。なんか暫く会わねえうちに変態に磨きがかかってるような気がする」

「うるせえ!つーかうらやましいんだよてめぇ!高校んときから女に囲まれつづけて今じゃ女神と同棲とか!」

「あっ!テメェ!!」

『へえー、辰巳くんってば高校時代にハーレムをお持ちで。ふーん』

「っちがうから!古市てめぇ変な誤解招きやがって」

『あ、配達員さん印鑑ここで大丈夫ですか?』





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