剩咲さんの双子の妹とその弟



『あーお腹すいたー!ねぇ貴之くん呼ぼうよ。なにか作ってもらお』

「やだ」

『なんで』

「…アイツ杳子見ると喜ぶから」

『んなつれないこと言ってないでさ〜』

「やだ」

『…もう。いーよ勝手に呼ぶから。たつケータイ』

「貸さねえ」

『だよねえ。つかこないだ貴之くんにアド訊いたら泣く泣く断られたんだけどさ、あれアンタが根回ししたんでしょ』

「当然。なんで古市なんかに杳子のアド教えなきゃなんねーんだ」

『あーもう。たつ、あんたいいかげんそのシスコン直したほうがいいよ。てかなんで私だけ?美咲は?』

「アネキはそんなに好きじゃねえ」

「ほーう。辰巳、じゃあそうね、私の嫌いなところを今から十個挙げてもらおうか?」

「いででででで!!!折れる!!」

『一個挙げるごとにひとつ関節がイっちゃうパターンね!素敵よ美咲!』

「あ、杳子。これ終わったらごはん買いに行こうね〜」






男鹿くんのジェラシーに無限の可能性を感じた。

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