(120315)


図書館の定位置が近くて顔馴染みになった二人。聖石矢魔の文化祭で遭遇。


『まさか陣野さんが石高だったなんて。想像つきませんでした』

「そういえばお前は双子なのか」

『え?』

「違ったら済まない。同い年の兄か弟がいるだろう」

『あ、そっか、教室が同じなんでしたねそういえば。古市貴之はうちの兄です』

「そうか、やっぱりな。目元や雰囲気がよく似ている」

『社交性は兄のほうが断然あるってよく言われますけど』

「お前は勉強と読書ばかりしているからな…」

『陣野さんに言われたくありません』

「…結構言うなお前も。あ、腹減ってないか?」

『そういえば小腹が。メイド喫茶いきます?うちのクラスの』

「オレがそんなところに行くと思うか?」

『……っぶ。にあ、似合わないですね…!』



剴件さんの屋台にて


「なかなか盛況だな」

『すっごいイイにおい…』

「おう、かおる…と、」

『古市です。以前図書館でお会いしました』

「オマエこの学校だったのか。下の名前なんてんだ?古市はもう一人いるからややこしい」

『私は杳子です。ちなみに兄は貴之といいます』

「兄?」

「双子らしい。いつも男鹿と一緒にいる古市の妹だ」

「ほー。言われてみりゃ似てんな!お好み焼き食うか?」

『ぜひ!』




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テーマ「人外ファンタジー」
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