(120211)

刹ウ室にて


「おはよー青柳ちゃん!今日はいつにも増して可愛いね!」

『え…なに古市…グッナイの真似?』

「ちょ、マジで引くのやめてくれない?遠い遠い!」

『いや…あの…間接的な進呈に余裕を与えられるよういつもより遅い時間に登校するとか直接的な進呈にも対応できるよう渡しやすい自然な流れを自ら作り出すとかそういう感じ…まじひく……』

「表情に色がない!つか一回くらい噛んで頼むから!」







「うおー!まじパネェ杳子の!うますぎっしょ!」

『へへへ。時間と愛だけはかけました…褒めていただけるとありがてーですわ』

「おいしい…」

『…あきちーちゃん、私はキミをおいしく召し上がりた痛い!』

「朝っぱらから何言ってんの」

『ねねさん…今朝も素敵なツッコミと胸』

「胸はいいでしょ」

『イヤよくないです。けしからっ痛い!』

「寧々さんも食べてみてくださいって!まじプロ超えっスから!」

「ふーん…杳子が作ったのってちょっと不安だけど…もらっていいの?」

『はい!ぜひ!その次は私も!』

「私もってなに?」







「ん」

『あ、おはよー男鹿くん』

「ほれ、はやく」

『ん?なんだいその手は』

「チョコだよチョコ。オマエからもらえるって古市が言ってた」

『はあ…確かにあげたけど。きみはその理由を知っているのかい』

「は?理由なんかいるのか」

『……できれば』

「…………(←諦めた)どーでもいいだろそんなの。古市がもらえてオレはもらえねえってことはありえねー」




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