(120121)


姫川さんと古市妹。男鹿寄り。

剴チ設教室にて。


「なー男鹿、オレのケータイ知らねえ?」

「む?見てねーぞ。無くしたのかばかめ」

「うるせーよ。家置いてきたかなー」

「あ」

「あったか?」

「…あれじゃね?」

「ん?」

『おい古市、ほのかか杳子かどっちだ?』

「ちょ、姫川先輩!?なに勝手に触ってんですか」

『落ちてたんだよ。で、どっちだ』

「はぁ…。つかどっちって何がですか?」

『オマエの妹。双子の方な』

「……はい?もしかして杳子が何かしたんですか」

『逆。かわいーから落とそうかと。杳子の方だな。アドレスもらうぞ』

「ちょっ、なに勝手に」

『っうお!なんだよ、返せ』

「男鹿?」

「…オレの杳子に何かしたらタダじゃおかねぇ」

『………へぇ』

「いやいやいや、オマエのでもねえから。他人の妹勝手に所有すんな馬鹿」



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