(110103)


刄hラッグストアにて


「お待たせいたしました。いらっしゃいませ、商品お預かりいたします」

『あ、すみません、お願いします(!夏目くんだ)』

「お会計750円になります」

『はい』

「久しぶり。青柳ちゃんだったよね」

『え?』

「あれ。ごめん、違った?」

『あ、いえいえ。お久しぶりです、夏目くん』

「よかった合ってた。私立行ったんだよねたしか」

『はい。どうして知ってるんですか?』

「さあ?つか変わんないねーそのムダに礼儀正しいとこ」

『ムダですか』

「オレに対してはね。距離作りたいならそれでいいんだけど」

『いや、別にそういう意図で敬語使ってるワケじゃないんですけど…(やっぱり苦手だな夏目くん)』

「はい、50円のお返しとレシートになります」

『あ、ありがとうございます。すみません』

「ほら、またムダに距離」

『癖なので』

「あ、苛つきはじめた?」

『べ、べつに』

「実はオレ好きだったんだよね」

『…え?』

「青柳ちゃんのこと怒らせるの。なんでも素直に受け止めるからなかなか怒ってくれないけど、軽い口調で繰り返し否定されると段々苛々してくんの」

『……』

「あ、お客さん来た。ごめんね、袋のなかにメアド入れといたからよろしく」

『え、よろしくって何を…』

「いらっしゃいませ〜大変お待たせいたしました」

『……。』



夏目がわからん。
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