(111221) 男鹿くんと恋仲・石矢魔生徒 刳Xにて 『トナカイどころかクマでもライオンでも楽々服従させられそうですね』 「ほーれ、いいこにはプレゼントだぞー!めりーくりすます!」 『めりくり。そして東条さん、た。そろそろ気づいてください』 「んん?…おー、青柳じゃねえか」 『こんばんは。イブまでバイトお疲れさまです』 「オマエひとりか?」 『はい。買い出しの帰りで。(ほんとは男鹿くんいるけど教えると聖夜に似つかわしくないことしだしそうだから内緒)』 「…ちょっと待ってろ。送る」 『え、いいですよ。バイト中でしょう』 「ちょっとくらいなら抜けさせてもらえっから。いいな、動くなよ」 『いいですいーです。ほんとに!』 「でも危ねーだろ」 『大丈夫です。いま男鹿くんがこっち向かっててくれるんで』 「男鹿がいんのか?どこだ」 『(あああ…!何故その名を出した私のばか!)』 ◇ 「なにしてんだよ青柳。オレひとりで喋ってただろーが……む?」 「よう」 『ごめんごめん男鹿くん!さて!じゃあ!かえろう!』 「東条…」 『(あああマズい!とんでもないジングルベルが鳴り響く予感…)』 「オレにもくれ。あ、やっぱ10個」 「おう。めりーくりすます」 『え?』 「ヨシ。青柳、帰んぞ」 『え?』 「なんだよ」 『いや…ケンカ…しないの?』 「ああ、さみーしな」 「ガキも多いし」 『あ、そうですよね…(よかったホントに…!)』 「「(まー、ケンカすると青柳も困るしな)」」 ◇ 「あ、そーいや青柳。明日ヒマか?」 『え、明日のいつですか?』 「この時間。女のサンタがいなくてよ。おまえ来れねーか?」 『あー…ちょっとだけなら「断る。忙しい」 「男鹿にはきいてねーだろ」 「明日はオレと二人きりでパーティーだ」 『正しくは男鹿くんとベルくんとヒルダさんとアランドロンさんとアンジェリカさんとラミアさんとフォルカス先生と時々古市ですけどね』 「多いな。つか今日もパーティーすんじゃねえのか?」 『今日は男鹿家内でのパーティーなので。ちょっと私部外者ですけど』 「なに言ってんだ。もう家族みてーなもんだろうが」 『!男鹿くん…』 「……あーじゃあしょうがねえな。パーティ楽しめよ」 『すみません。時間あったら来ますんで!』 「だから駄目だっつってんだろ。クリスマスに他の男に会いに行くな」 ちょっとあまく。 |