〜おまけ〜 「もうさ、逃避行しようか…遊園地にでも行こっか…」 「む、学校はもういいのか?」 「ん、どーせ遅刻だし。遅刻してまで行きたくないし。皆勤賞の夢は散ったし。わたしはパスです…もういいです……」 「えれーテンションの低さだな。身体に力入ってねぇし。…まあいいか、遊園地だな?」 「え?男鹿もいくの」 「おめーひとりで遊園地行く気だったのかよ」 「うん。普通に行けるけど」 「……」 「なんだその不憫な子を見るような目は。友達ならいるんだからな。中学のときと違ってちゃんと現実にいるんだからな」 「いでででっ、おい、足踏んでるぞ」 「わざとです。全体重かけてないだけ感謝し、っっと」 「いっっ…!!」 「…ご、ごめん男鹿…あの、これはわざとじゃ、電車がいきなり揺れて、その」 「言い訳は受け付けねえ……覚えてろよ、お仕置きはお化け屋敷でたっぷりしてやる」 「悪魔、いや魔王インお化け屋敷まじ勘弁…!」 めでたくなしめでたくなし。 << |