「人生に疲れたぞーー!!!」
いきなりなに言い出すのかと俺は心底驚いた。驚きすぎて持っていたポテチをポロッと落とした俺なんか気にせず、叫んだ本人は俺にもたれかかってくる(重い…)。
「綱吉ーー!…疲れた」
「はいはい。じゃぁいっちょそこから飛び降りてみ。新たな人生歩めるから」
そう言ってそこ=窓を指差す。「えー…」とか言ってる彼女を背中から振り落とすように落とし(「ふぎゃぁっ!」っと声がしたがスルー)カラカラと窓を開けると秋の涼しい風が部屋全体を包み込む。
「うーん…涼し〜!!」
「お前なぁ…気分の切り替え早くない?」
「いいんだよ〜。人生生きていくには切り替えが大事♪」
「さっきまで「疲れた」って連呼してたくせに?」
「さっきはさっき今は今!」
まったくおき楽なやつだ…。俺はため息をついて床をごろごろと転がってる彼女を踏みつける。「ぎゃあぁぁああっ」と講義の声が上がるが気にしない。
「綱吉ひっどい!鬼!鬼畜!変態!!」
「変態はないだろ。あんな南国果実と一緒にすんな」
ぶー…と頬をナマエは膨らましこちらを睨む。いや、見あげるに近い。
こんな日々がずっと続けばいいのに…。
俺は笑いながらそう思った。
こんな暖かい日々がずっと続いてほしい。もう、ボンゴレなんか知らない。このまま…時が止まってしまえばどれだけいいか…。
つかの間の平和091117 修正
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