そういうわけなのだけれども君はどう思いますか

そういえばさあ、なんてみっちゃんがいきなり言い出す。
うん、どうしたの? と隣にいたりんこが言う。
いやー、あずが飼ってる兎元気にしてるかなーと思って。と私に聞いてきた。
うさぎなら元気だよ、と笑って返せばみっちゃんはいいなーといった。
わんえるでぃーけいのアパートに住んでいるから飼えないんだって。
けーざいじょうきょうもよくないからダメらしい。
なんだか可哀想、とりんこが言えばみっちゃんは笑った。
のんびりお金ためて大人になったら絶対飼うの! とみっちゃんは言う。
だるいばっかいってる面倒くさがりができるの、といったら
けど今回は頑張るもん。と返された。へらへら笑いながら。そしたら
れんなが? 無理だろ。なんて声が後ろから聞こえた。
どこのどいつだ、と思って後ろを向けば
もりしたがいた。もりしたはみっちゃんの幼馴染だ。
君はどうしてそういうこと言うのかなあ?とりんこが
はくりょく満点の顔で脅せばけらけらと笑った。
どうしてもなにも無理なモンは無理だろ。
うなずきながら一人で笑うもりした。
思ってもみないこと言うと後悔するぞ、と私が
いえばもりしたは図星のようでとまどった表情。
まあ、いっか!なんて適当に言ってもりしたは逃げた。
すぅ、と息を吸う。そしてみっちゃんに笑い
かけて言った。大丈夫だよ、みっちゃん。と。

/そういうわけなのだけれども君はどう思いますか。

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