※HAYATO出現
「キャラクターと写真を撮るだけで2時間も並ぶのですか」
「ごめん、どうしても撮りたいから付き合ってよ」
「私は構いませんが、それならば何故朝一番の空いている時間帯に来なかったのですか。非効率的です」
「う、すみません」
だって。どうしてもトキヤとミッキーと一緒に写真を撮りたいんだもん。
その願いを叶えてもらうべくトキヤをミッキーの家まで引っ張ってきた。
列に並んでいる時に、隣で姑のようにネチネチ文句を言われたけど。もうこの際気にしないでおこう。
「あ!もうすぐ順番だよ!楽しみだね」
「そうですね。中の彼もそろそろお疲れでしょうから、労って差し上げて早めに終わらせましょう」
「ちょっと中の彼とか言わないでくれる。ミッキーは皆のスーパーアイドルなんだから」
「そうでしたか、申し訳ありません」
そんな会話をしていたら、あっという間に私達の撮影の順番がやって来た。
わぁ…ミッキー超可愛い!名前を呼びながら両手を広げたら、ぎゅーってハグしてくれた!
「わぁー!ミッキーぎゅー!ほらトキヤも!」
「は、はい」
遠慮がちに近づいたトキヤにも、ミッキーは神対応。自分より背の高いトキヤを背伸びしながら同じようにぎゅーっと抱きしめた。さすがスーパーアイドルのミッキーだ!
「…わぁー!会えて嬉しいにゃあ!!」
「え、」
「長い時間待たせてごめん?そんな事ないにゃ!ミッキーも疲れてないかにゃあ?」
「トキヤちょ、どうした」
「はーい!じゃあ写真撮りますよぉ!」
スタッフさんの駆け声で、ミッキーを挟んで両隣に立った。ていうか突然のHAYATOに戸惑いを隠せないんですが。どうしたらいいの、教えて分かる人。
でもトキヤのこの顔久々に見た。それを引き出せるなんて…ミッキー何者!?
「はい!ポーズ!」
「「おっはやっほー!!」」
「申し訳ありません。あの、その。彼を見ていたら」
「何?彼ってもしかしてミッキーのこと?」
「こう…アイドル魂をくすぐられまして、あのような真似事を…無意識でした、はい」
ものすごく後悔している様子のトキヤだけど、笑顔全開の貴重なトキヤと一緒に写真が撮れたから、私的には大満足だった。
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