甘痛

「っく、慎ちゃぁ、ああっ…ひぁあっ…」

泣き声ともよがり声ともつかぬ喘ぎにも苛立ちは収まらず、昂りは増すばかり。
うつ伏せの朋ちゃんは一糸纏わぬ姿で、俺の眼前にその真っ白な尻を高く突き出している。
膝を大きく開かせて顔を突っ込み、ぱっくりと開いた濃桃色の花弁を口に含んでは舌で舐め転がす。

むちっとした尻肉を鷲掴んで濡れそぼった袷を広げ、空いた手はちんまりと顔を出して膨れた敏感な蕾へ。
まるで濃厚な口吸いの如く、じゅるじゅると花弁に舌を絡めて吸い上げ、時に尖らせた舌先で蜜壷の入り口を掻き分ける。

「ひぁあ…ぃやぁあんっ、ぁン」

溢れ出す朋ちゃんの蜜は濃厚な甘さに少し塩の味。

揚がる嬌声を気にも留めず、とろとろの粘液をぴちゃっぴちゃっと充血した肉襞ごと舐め上げる。

崩れ落ちそうになる腰を無理やり抱え上げ、内股を肘で張って支え、俺の唇と舌の全ての粘膜が朋ちゃんの秘部に密着するよう吸い付いた。

舌でぐりぐりと入口を探りながら、膨らみきった蕾を蜜を絡めた指先でこすり続け、ぬるぬるとこねくり回す。

「ひぁッ!ぁあんっやだっ!!やだっ…アッ、ぁひぃっ!!」
 
一際熱くサラッとした液体が噴き出た途端、朋ちゃんの身体からガクッと力が抜けた。
身体を起こし、気を遣ったばかりの汗ばむ裸体を見下ろす。
未だひくついてみえる秘部から尻にかけては、自らの愛液と俺の唾液でびしょ濡れだ。

――この人自身が淫乱な訳じゃ無いんだ……

頭では重々理解していた。
朋ちゃんを初めて刺し貫いたのは、この俺なのだから。

朋ちゃんは清純な女子だった。
でも、この肢体の淫らな曲線やほの甘い汗の香りが、着物の上からでさえ多くの男を狂わせるのだ。

「まだ、終わってないっスよ」

ぐったりとした身体を、わざと乱暴に仰向けに転がしてやる。

「し、慎ちゃ…ん、どうして……」

荒い呼吸のまま、キツく股を閉じて俺を見上げる朋ちゃん。
慌てて交差した細い腕が、たわわな胸を僅かに隠した。
なまめかしい身体で抵抗する素振りが、俺の神経を酷く逆なでする。

「朋ちゃんが、悪いっ!!」「きゃあっ!!」

膝を立たせて強引に大きく開かせ、間に身体を割り入れた。
そのままのしかかって、唇を重ねる。
艶やかに男を誘う罪つくりな唇を隙間無く奪い、舌をねじ込んでいった。
[ 4/23 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -