ヘタレと男前。 ※3年以上前の文章につき諸々注意! もどる |
謙也さんは鈍くてヘタレ。せやけど変なとこで鋭い。要するに割合がおかしいっちゅうこと。急にどないしてこないなことを考えとるんかっちゅうんはあれやねん。昨日の練習後から妙にそわそわしとるから。誰がて、勿論謙也さんが。 「ひ、光っ 明日、明日はクリスマスやんなっ」 ほら見てみいや、いつもの倍でどもっとる。ほんまなんやねんこの人。 「はい、せやから明日は謙也さんとデートするんでしょ」 さっきからほんまに訳分からへんこの人。クリスマスっちゅう雰囲気にやられとるんか、単にヘタレ気質が最前線に出とるんかは知らへん。ほんま、男前ん時はごっつ格好良えのに勿体ないっちゅうに。 「あー…そ、そんでな。俺、光に渡したいモンあんねん」 そわそわとワクワクとドキドキが一緒くたにされたような表情でそないな事を言われれば、楽しみにしとりますの言葉しか言えへん。まぁ実際楽しみやけど。ちゅうか俺かて謙也さんにプレゼントは用意したっちゅうに。まだ言うたらんけど。 「光、明日は楽しもーな」 そう言われて手を取られれば少なからず俺の頬は赤なってもうて。いい加減慣れろっちゅうに。いつもの練習帰り、そないな事を考えた12月24日。 ヘタレと男前。 (光、デザインがペアのリングとピアスっちゅう話や) (…っ、こういうとこは男前なんに) (何か言うたか) (別にー) ‐End‐ |