相談その2
響也×東金前提「なあ、あんたってヤキモキとか焼いたりしねえのか」
少し目えを反らしながらそう聞いてくる如月弟君に、自分でも分かる程に口の端が上がるんを感じる。なんや珍しゅうこともあるんやな、て。
「…君も唐突やね。千秋となんやあったん」
「…別にそういうわけでもねえ、けど」
ぼそぼそと小さい声で話す如月弟君は少し居心地悪そうにしとって。なんや別にそないに緊張せんでも良えのにて思う。
「俺はせやな、あんまそういった感情て持たへん性分みたいでなあ。なん、俺が千秋と仲良えことに焼いた…とかやったりするん」
ちょおからかったろうかなて思うて口に出せば如月弟君は一瞬目えを見開いた後に今度こそ俺の方を見いひん様に下を向いてしもた。なん、まさか図星やったなんてなあ。
「君が何を不安に思うとるんかは知らへんけど、俺と千秋は昔からこない感じやねんから気にせんとき」
くすり、て笑うてそう言うたらなんや納得いかへんみたいな顔をされてしもた。なんちゅうか青い春やねんな、この子らは。まあそれが見とって楽しいんがちょっかい出すんを中々止められへん理由の一つやねんけど、な。
相談その2(…あんたに聞いた俺が間違いだった)
(ま、それもそやね)
(…なんかあんたっていっつも余裕だよな、そうやって)
(まあ、君みたいに純情ちゃうからね)
(…そーかよ)
‐End‐
20100818.