- ナノ -

如月響也×東金千秋

無防備な顔を晒して眠る如月の隣へと腰を降ろす。なんの気もなしに額にかかった前髪を手で櫛き、そのまま髪を悪戯に指に絡め取っては離し、絡め取っては離しを繰り返した。ふと、視線を下げれば口を半開きにして呆ける如月の姿に喉の奥で笑えば。あんたそれ反則、と何故か如月の奴は頬を赤らめやがった。全く、相も変わらず意味の分からない奴だ。