- ナノ -

寿嶺二×黒崎蘭丸

好きだ、と気持ちを口にした。相手はじっとぼくを見て不意に、一瞬だけ、ほんの少し目を逸らしてから「知ってる」と呟いた。知ってたんだ、とか気持ちがバレていた事よりも、彼がそんな態度を示すこと自体が新鮮で。まだまだ知らない君が居ると知って、また一つ心拍数が上がる。