- ナノ -

寿嶺二×黒崎蘭丸

この気持ちは君にどこまで届いてる?

背に回る腕を拒絶する術はない。己の意思に従わない腕に舌打ちを漏らすもその音はおれを抱く男の口に飲み込まれた。舌先を掬われて、噛まれて。身体につく痕の数はいくつになるのか。痛いくらいに抱き締められたその腕から逃れるつもりは、…あるわけがねぇのに。