- ナノ -

忍足謙也×財前光

寒い、て肩震わす光の手えを取ってぎゅうと握りしめたったら、何すんねん、て上目遣いに睨まれた。何する、て暖めたろ思て、て言い返したった辺り見渡した光が誰かに見られたらどないするん、て早口で言うてきた。もう暗いし構へんやろ、言うと同時に体温分けたろ、て光の身体をぎゅうぎゅうに抱き締めたある日の部活帰り。