- ナノ -

一十木音也×一ノ瀬トキヤ

その花に対してお互いあまり良い思い出があるとは言えず、それでもこの日に相手へと差し出すその一輪に込める思いは小さくない。いつもありがとな、と差し出された桃色のその花に口付けをしてから、同じように差し出した赤は、彼の髪とよく似合っていて、とても綺麗だと思えました。