- ナノ -

聖川真斗×一十木音也

例えば俺がマサに、好きだよって言うとする。マサはきっと優しいから、一回二回、もしかしたら三回くらい瞬きをしてからそして俺の頭を一回だけ撫でる。俺もだ、なんてもしかしたら返してくれるかもしれない。でもね、俺知ってるんだ。マサは誰よりも誰よりも視線で追ってる人がいて、俺もその人のことが大好きで。だからね、マサ。俺のこの気持ちは「友情」にしておいてあげる、マサなんて早く幸せになればいいのにさ。