- ナノ -

加地葵×衛藤桐

「葵さんってさあ」
「ん?どうしたの衛藤くん」
「いや、何でもない。だってそれ無自覚なんでしょ」
「それ、って」
「花束、あとプレゼントも」
「…あー、なるほど」
「…なに」
「ふふ、僕の目論見は無事に当たったってことかな」
「だから、何の話」
「衛藤くんに、ヤキモチを焼かせてみたいなあって」
「……悪趣味」