- ナノ -

寿嶺二×黒崎蘭丸

ゆっくりと明るくなる外を眺めながら隣で眠る恋人の髪を鋤いた。枕に顔を埋めながらもぼんやりとぼくを眺める姿に口許が綻ぶ。ほら見て夜明けだよ、ぼくの言葉に何かしらの返事が返されることはなかったけれど、代わりに絡まったあしさき。ほら今日も一日が始まる。