- ナノ -

寿嶺二×黒崎蘭丸

珍しくきもちよさげに寝ている嶺二の頭は今はおれの肩に預けてある。すん、と香るのは嶺二と、おれも同じのものを使ってるけど市販のシャンプーのにおい。唇が小さく動いて、寝息とともに漏れる声。無意識下に呼ばれた名前、返事の代わりにやわらけぇ髪を撫でてみた。