- ナノ -

志摩柔造×志摩金造

なあ柔兄、て報告書を書く柔兄の背中に寄っ掛かって言えば柔兄はどないしたんかあ、て声だけで返してくれはった。今日てなあ、十月二日やから柔兄の日なんやで。背中越しに柔兄の顔を覗き込んで言うたら、そかおおきになあ、て頭ぐしゃぐしゃに撫でられた。なんや恥ずかしなって、おおきにてなんやねん、て柔兄の肩を軽く小突いたったら柔兄の奴、何がおもろいんか喉で笑いよるからなんやもうどうでもよおなってそのまま柔兄に抱き着いたった。