- ナノ -

仁王雅治×切原赤也

背中越しに感じるのは仁王先輩。この人体温がすげえ低いから夏場にくっつくのにはもってこいだと思う。そんじゃ冬は見放すんじゃな、と。にやりと振り返った仁王先輩は、口に出とったナリ、って悪戯げに笑って見せた。冬は俺が暖めますよ、ぎゅうって抱き着いてそう返したある夏の昼過ぎ。