- ナノ -

寿嶺二×黒崎蘭丸

「雨だねえ」
「…おー」
「ランラン雨のせいか髪がへにょってなってるよん」
「うっせ、おまえこそわしゃわしゃだぞそれ」
「う、だってぼくちんランランよりは髪長いから」
「鬱陶しい」
「ええっ、ぼくの髪が?」
「違えよ、おれの前髪」
「んん、ならえっとー……」
「…ンだよ」
「はいっ、前髪括っちゃえば大丈夫でしょ?ふふ、ランランかーわいい」
「…ゴム寄越せ」
「へ、」
「…ん、おまえも可愛い」
「えへ、お揃いだねえ」
「ん」
「ねえランラン、手繋ぎたいなあ」
「……さみいから、特別な」
「ふふ、…隙ありっ……はい、ぎゅー…」
「……ばーか」
「ありゃ、ランラン逃げないんだ?」
「さみいからな」
「……あー、幸せ」
「あっそ」
「蘭丸は、幸せ?」
「……ん、幸せ」
「ふふ、」