- ナノ -

榊大地×如月響也

ただなんとなしに大地の背中に寄りかかってみた。大地は俺の突飛な行動に何か文句を言うわけでもなく、ただそれまで読んでいた本を閉じてベッドサイドのテーブルへと置いた。大地がベッドに腰掛けてるから俺は壁と向き合う形なわけで。側にあった枕へと手を伸ばせば、相手が違うんじゃないかと背中越しにくすくすと笑われた。