- ナノ -

聖川真斗×神宮寺レン

好きだ、とたった三文字すら口に出すことの叶わない。手を伸ばせば届く位置に居るのにも関わらずオレの手はいっこうに固まったまま動く気配を見せない。ああ、分かっていたことさ。半ば諦めの気持ちでそのままベッドへと潜り込もうとした刹那、不意に力強く引かれた腕の先に居るのは…―――。