- ナノ -

聖川真斗×神宮寺レン

起きている時とはまた別の、無邪気な寝顔に自然と頬が緩むのが分かる。額に掛かった前髪を退け、周囲には誰も居ないというのに辺りを見渡して。一瞬の躊躇いの後に神宮寺の額へと口付ける。ん、と洩らされた吐息に肩が跳ね、どきりと心拍数はワンテンポ速くなった。