- ナノ -

土岐蓬生×榊大地

「十二月やんか」
「そうだけど、君が此処に居る理由にはならないんじゃないか?」
「まあ堅いこと言わんとき、理由なん何でも良えんちゃう」
「…明日だって、学校があるだろ」
「それがなあ、休みやねん明日」
「は?」
「正確に言うと選択の関係で授業あらへんねん」
「つまり?」
「明日の夕方までは榊くんと一緒居れるっちゅうこと」
「……」
「なん、嬉しゅうて言葉も出えへんの?」
「だ、れが」
「ふ、頬緩んどるけどね」
「……っ、」