浩平とキスする

※トリップ主

「〇〇ちゃんモルヒネどこに隠したの?」

「んー、どこだろうね」

「もう!知ってるくせに」

二階堂くんはぷんぷんしてた。でもモルヒネをあげる訳にはいかない。これ以上は体壊してしまうだろう。

「そんなことよりご飯食べてよ」

「いらない。モルヒネ返してくれないと食べない!」

「うーむ…」

じゃあ何かモルヒネの代わりの物はないかと考える。そういえば以前読んだ本に「キスにはモルヒネの10倍の鎮静作用」と書かれていたような。本当かどうか知らないけど試してみる価値はある。

「ねぇ、モルヒネじゃなくてモルヒネの代わりになるものはあるの」

「なに!?おしえて!」

「うふふ、目つぶって。二階堂くん」

その瞬間ムッとした顔でこっちを見る。なに、と問えばどうやら名前で呼んで欲しいらしい。月島さんや鶴見さんには苗字でもいいのに私だけ名前呼びしろと言うなんて結構気に入られてたりして…と少々自惚れた。

「じゃあ浩平くん。目つぶろうか」

「はい。つぶったよー」

私はぎっちり目をつぶった浩平くんの顔を見ながらその頬に手を添える。そして顔を近づけ、かさついた浩平くんの唇に私の熱を加えた。

「目、開けて」

そう言うと浩平くんはいつものぼけーとした顔で私を見つめる。ちょっとくらいはびっくりしてもいいと思うのだけれど。予想外の反応で浩平くんはずっと話さないままでしばらく沈黙が続き、耐えきれなくなり私は口を開いた。

「何したかわかる?」

「接吻」

「知ってる?接吻はねモルヒネの10倍の鎮静作用があるらしいのよ」

「ふーん、じゃあ接吻もいっぱいしたら死ぬのかな」

浩平くんはたまに難しいことを言う。正直結構扱いにくい。

「足りないよ」

「え?」

「おれ〇〇ちゃんの事すき。〇〇ちゃんの接吻で死ねるならおれ、それで死にたい。〇〇ちゃんはおれのモルヒネなんだ」

私は何かを言おうとしたが力強く腕を引っ張られベッドにいる浩平くんを押し倒すような体制になりそのまま唇を奪われる。さっき私がした軽いキスじゃなくて舌を入れられ求められているかのような激しいキスをされる。ピチャッ、ピチャッと水音が病室に響く。殺されるようなキスをたんまりされた




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