椎拳崇と結ばれる@
有名な格闘大会KOFに出場しているチームのひとつ、サイコソルジャーチームの三人のうちの年齢より若く見えて肉まんが大好物という椎拳崇は私の幼馴染だ。
たまーにTVで見かける(大会の中継、超能力を使えるのでミステリースペシャルとか)のだが昔と変わらない様子でほっとする。厳しい修行で超能力を手にしたのだがあの拳崇がよく耐えれたなと思う。そこは素直に拍手。だけど...
「あのさ!!普通連絡してから会いに来るよね?!」
「驚かせたかったんや!それより遊びに行こうや」
「今日はバイトなの」
とゆうかなんで私のアパート知ってるの?お母さんか!教えたのか...。拳崇はガーーン!って音のつきそうなくらいのガッカリ顔して私のソファに寝転がっている。帰れ!と言いたいところだけど普段の修行で疲れてるだろうからそっと何も声をかけずにバイトに向かった。日本に遊びに来てるってことは修行休みもらってるんだよね。さすがに一日くらいは遊びたいな...。なんだかんだ言って実は拳崇は私の初恋なんだし大好きなんだ。でもお調子者だから中々言い出せないしきっと拳崇はアテナちゃんの事好きなんだろうからなおさら言えないんだ。
「〇〇さん休憩どうぞ〜」
「はい!」
やっと一休みだよ。しかも明日はなんと休みなってしまった!明日は拳崇と遊びに行けたりしちゃうんだろうか...とワクワクしちゃう。
ピコーン
スマホの通知が鳴る。「おなかすいた」と拳崇からのメッセージ。とりあえず「冷蔵庫に昨日つくったカレータッパに詰めといたから電子レンジでチンして食べていいよ」と返した。ありがとう、とパンダが言ってるかわいいスタンプで返ってきた。「明日暇?」と聞きたかったが家帰ってからでいいかと思った。...というか私の部屋にいるんだ。掃除しとけばよかったとか冷蔵庫にアイスいっぱい買っておけばよかったとかシーツ取り替えてないとか色々頭の中が後悔でグルグルしたがいきなり訪問してきた拳崇が悪いと思ったのでそうした。
「ただいまー」
「おかえりやで〇〇!」
「あんたいつまでいるの?」
ん〜と考えて
「今日は泊まってもええか?」
「うん、いいよ」
よっしゃ!っとガッツポーズして喜んだ。幼馴染と泊まる、のは変じゃないよね。いかがわしくない...はず。
「拳崇明日なんだけど、暇?」
「おう!暇やで。あ、もしかして...」
「うん!明日は遊べるよ」
「ほんまか!ワイめっちゃうれしいわ〜」
向かい合って手をぎゅーってされる。ちょっと恥ずかしい。「ちょっと近い...」と思わず口に出すと「ええやん!〇〇とワイの仲やん?」と笑う。うれしいのだが、うれしいのだが...これは完全に女として意識されてないのがわかった。あぁでもこれでもいいや。いつもでも綺麗な友情作り上げていこうね...そう思った木曜日。