シュンエイと恋人(?)


「ごめんな、待ったか?」

「ううん。大丈夫」

シュンくんと私はいつものお店にいた。ここのお店のいちごパフェはとてもおいしく、週に1回は食べに来ている。シュンくんの顔を見ると少し赤くなっていてうっすら汗をかいて疲れてる顔をしていた。今日も修行してそれから山を下って町に下りてきたのだから当たり前だよね。

「シュンくん疲れてる?じゃあ今日は早めに帰ろうか?」

「そ、そんなことない!」

「いつもそうだけどそんなに急がなくてもいいんだよ。パフェは逃げない」

「知ってるから!」

一生懸命反応してるシュンくんが可愛くて私は「ふふっ」っと笑みを浮かべてしまう。その後ウェイトレスさんが来て、シュンくんはいつものいちごパフェを頼み、私はそんなにお腹が空いてなかったのでチョコケーキにした。それから今日の修行疲れた?とか明天くん元気?とか色々話をした。私とシュンくんはそんなに付き合いは長くないが、話が合うし、なによりも一緒にいると楽しい。だから私は週に一回会って甘いものを食べるのが楽しみなのだ。それから、ウェイトレスがさんが来て頼んだスイーツが来た。

「シュンくん、パフェ逃げなくてよかったね。急いでた甲斐あったね」

「違うって...オレが急いでた理由は...」

「あっ麻宮アテナ流れてる!」

ファイヤー ファイヤー サイコソルジャーとおなじみの曲が店内に流れた。

「シュンくんパフェ食べながらアテナちゃん聴くのすごい幸せじゃない?」

「...オレはパフェ食べながら〇〇と一緒にいて話せるのが幸せかな」

私はえっ!?ってとてもびっくりしてケーキを口に運ぶ動作をやめてしまった。私よりも目の前のシュンくんの方がやばいことに気づく。手で顔を隠して固まっている。指の隙間から肌が見えていた。赤かった。とても可愛かった...。

「私もシュンくんとこうやって話したりしながら甘いもの食べるの、幸せだな。毎週楽しみだし!」

そういうとシュンくんは小さい声で「ほんとか?」と呟き私は「もちろん!」と笑顔で答える。私とシュンくんの関係はなんだろう?恋人で良いのだろうか?




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -