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「ぜーったいにきのこだったら!」 「なに言ってんだよ、たけのこだっての!」 今日も今日とて響く下二人の声に、シヴァは苦笑した。毎度ながら、よく喧嘩の種を見付けて来るものだと感心する。 「こら!二人共、止めないか」 にこにこと微笑ましく聞いていた喧騒の中に、別の声が交じる。優乃だ。放っておけば、自然に終結すると分かってはいても、面倒見の良い彼女は、止めなければと思ったのだろう。 「聞いてよ優乃姉!クリアってば、ワケわかんねーこと言うんだぜ!」 「あっ、なに言ってるのよ、バカ大樹!大樹の方が、ワケわかんないこと言ってるじゃない!」 キャンキャンと子犬のように叫び出す二人の声に、優乃は頭を抱えたくなる。久しぶりに大きな声で喧嘩をしているから、少し声を掛けただけのつもりだったというのに。いつの間にか自分を挟んで言い合う二人の頭に手を置いて、軽くため息を吐いた。 「で、今日はなんだ?」 「きのこの方がおいしいのに、大樹ったらたけのこの方がおいしいっていうの!」 「なんだよ、たけのこの方がお得カンがあるだろー!」 「いやよ!私はポッキーとトッポとチョコチップクッキー以外は、絶対に認めないのっ!」 きいぃ、と、珍しく感情的な声を出すクリアと、うまいじゃんかー、と頬を膨らませる大樹。外見も性格もあまり似ていない二人だが、こうして喧嘩をしていると、本当にそっくりである。 「わかった、わかった。分かったから、その大声は止めてくれ」 「じゃあ、おねえさまはどっちが良いの!?」 「そーだよ、優乃姉!優乃姉はどっち!?」 矛先が自分へと向けられ、思わず優乃は目を瞬かせる。よくある事ではあるが、急に答えられる事ではない。しかし、そんな姉に対して、追求が緩められる訳ではない。 「優乃姉!」 「おねえさま!」 「っ、」 真剣な目に、思わず口を開く。 「わ、私は、森〇チョコの方が好きだ!」 だからきのことかたけのことか関係ない! 予想もしなかった答えに、大樹とクリアは目を丸くする。 「まあ、その辺りにしておいたら?大樹もクリアも」 「シヴァ兄!」 「おにいさま!」 兄がこういった時に、間に入るのは珍しい。エプロンを片手に苦笑する彼は、もうご飯だよ、と告げたのだった。 >>ざ・中途半端…!orz 理由があればシヴァくんは声を掛けてくれるかな、と…!←
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